ゴーイング・マイ・ウェイ日記

あれは……26年前の今頃…

父と二人…市立病院の屋上にいた…

父は肝臓ガンだった


私は何も知らされず…何も気づかず…ただ毎日病院にお見舞いに行っている……本当に、本当に!!!お子様な高校2年生だった……

父は郵便局の保険課に属していて、多分自分の病気の事…嫌というほどわかっていたのだと思う…


二人で夕日を見に行った屋上で……父は私に一生懸命これからの私の事…母の事…いろいろな事を語っていた…


でも…お子様な私は『また気弱になって変な事言ってるし……』と思っていて……


父の最後の語りかけをきちんと聞いてあげられなかった……

きっと!本当に………この世にまだいて母や私と暮らして…やりたいこと沢山あったであろうに……

子供を二人持ち…親になって…初めてわかる気持ちがあった…


あの病院の屋上に…戻れるなら…父の話を一言一句残さずに聞き漏らしはしないのに……

ごめんねお父さん

ありがとうお父さん……親ばかの鏡みたいな人だったよね……私しっかり跡継いでるよ……


おにいがあの時の私の年になったよ……
おねえの方が少々しっかりしてるよ……
おとうには……甘えてばかりだよ……

20日は命日だね…


唐湊墓地は遠いから…永田墓地のお父さんに会いに行って…お父さんによろしくっちお願いにいくね……


目覚ましテレビの朝の衝撃的なニュースから……今日はずっと父を思い出していたので……ちょっとセンチメンタルになってしまいました……